10月22日と11月5日の2日間、第1学年の「総合的な探究の時間」において、DXハイスクール事業による特別授業を実施しました。本授業は、株式会社Barbara Pool と東京学芸大学が共同開発した学習プログラムで、本校卒業生である大谷 忠 教授をはじめ、こども未来研究所の講師の皆様よりご提供いただいたものです。
今回は、探究の出発点となる 「問いの芽を育てる初動フェーズ」 と位置づけ、STEAMの探究手法である 「ありたい姿からの探究デザイン」 を軸に、データを活用した情報収集と、課題の兆し(モヤモヤ)を“スッキリ”に変えるリサーチクエスチョンづくりに挑戦しました。
公的データの調べ方やスプレッドシートを用いた基礎的なデータ分析を学んだ後、富山県公式統計サイトを例に数値から現状を読み解く視点に触れ、各自のテーマに関するデータから「違和感」や「課題の兆候」を整理。
その上で、課題が解決された 理想の姿(ありたい姿) を言葉やイラストで表現しました。言語化の前にグループで交流しながら理想像を描くことで、価値観や目指す方向性を具体化し、課題設定の精度を高める第一歩となりました。最後には、生徒たちが自分の言葉で現状や理想の姿について発表し合い、「正解のないテーマに向き合いながら、探究の問いは「最初から完璧に作るものではなく、育てていくもの」であることを実感する姿が見られました。

